ご相談時の状況

 関東在住の日本の方からのご相談。亡祖父の不動産を自身の名義にする段階になり、祖父と亡父が養子縁組をしていないことが判明しました。
ご相談者様が法定相続人に当たらず、ブラジルにも相続人がいることで手続きが更に複雑化することが予想されました。
既に弁護士に相談し、一部の相続人から譲渡証明書などを取りつけていましたがブラジル側の相続人については、言葉の壁の問題がありなかなか進んでいない状況でした。

ブラジル側の手続きの経緯

複雑なケースであることから、当事務所提携のブラジル案件を多数受任している司法書士事務所と共同で手続きを進めました。
まずは、ブラジルでの取りまとめ役として協力的な方に一人キーパーソンになって頂きました。
法定相続人を調査すると、日本側に数十名、ブラジル側に法定相続人2名と代襲相続人12名の相続人が存在していることが分かりました。
ブラジル側の法定相続人には日本の家庭裁判所での相続放棄をしてもらい、代襲相続人には各兄弟の中で代表者1名を決めてその中で遺産分割協議を経て不動産の名義を代表者に変更した後、代表者からご相談者様に持分移転の登記を行いました。
数名、協力を拒み続けて相続分の権利を要求し続ける相続人がいましたが、今回の相続手続きに協力いただくメリットを丁寧に説明しました。

結果

書類のやり取りとブラジル側の数名の相続人への説得で時間を要し、数年単位の時間を要しました。
それでも、裁判を行うよりは時間と費用、労力の面でご相談者様にメリットがあったものと思います。
最終的に、司法書士事務所の方で行った登記手続きが無事完了し、ご相談者様の名義とすることができました。