<20> 「難民」実際の在留資格は?

本人が「難民」と言っても、在留資格の確認が必要

例えば、外国の方に、「在留資格は何ですか?」「ビザのステイタスは?」と訊ねた時、「難民です」と返事が返ってくることがあります。

一言に「難民」と言っても、3種パターンの状況が考えられます。

  • 正式に難民認定された人
  • 在留資格がある状態から、難民申請をしている人
  • 非正規滞在者で、難民申請をしている人

❶ 正式に難民認定された人

日本の入管い難民認定を申請して、認定された場合、条約上認められた正式な難民となります。

難民認定の手続きについてはこちらの入管のページをご覧ください。

難民の認定を受けたということは、難民条約に規定する難民としての保護を受けることができます。

在留資格は「定住」です。在留カードで、在留資格と在留期間を確認してください。

「定住」から「永住」になった人もいます。

❷ 在留資格がある状態から、 難民申請をしている人

在留期間が残っている状態で難民申請をし場合、その後の在留資格は、「特定活動」となります。

特定活動には、様々な活動の資格が含まれていて、難民申請中でない人も含みます。ですので、難民申請中=特定活動 と決めつけずに、必ず、パスポートに添付されている指定書(はがきサイズの紙で、ホチキス止めをされている)を確認して、難民申請中の特定活動であることを確認してください。

また、その中に、就労ができるのか、ということも記載されています。

また、特定活動には3カ月しか許可されない場合もあります。3か月の在留期限の許可だと、在留カードは交付されず、住民登録もできません。国民健康保険にも加入できませんので、注意が必要です。

❸ 非正規滞在者(オーバーステイなど)で、難民申請をしている人

短期滞在で来日をした後、在留期限が過ぎてから難民申請をしたり、就労や留学の資格で在留をしていたものの、一旦、在留期限が切れてから難民申請をした場合は、非正規滞在のままでの難民申請となります。

なので、在留資格はないままです。そのため、住民登録ができず、国民健康保険の加入もできません。もちろん、就労も許可されません。

難民申請中に日本人と結婚をして、在留特別許可が認められれば、「日本人の配偶者等」の在留資格になる場合もありますが、審査は容易ではありません。

非正規滞在の人は、原則は入管に収容されますが、様々な理由で、仮放免がなされることもあります。仮放免がされれば、決められた範囲内での移動といった制限はあるものの、入管の外での生活となります。

最後に

外国人から、「難民です」と一言に説明をされても、在留資格がある場合、在留資格があっても3カ月しか許可されず、在留カードがない場合、そもそも在留資格がない場合、など、様々なパターンがあります。

ご本人が、自分で「難民だ」と主張したとしても、行政機関の窓口ではどうしても、法的な立場=在留資格を確認をしないと、適応ができるのか、できないのか判断ができないのが現実です。

非正規滞在者については、行政の窓口での支援はなかなか難しいと思われますので、民間の支援団体などを頼りながら、生活していくことになります。