ブログへの想い を綴りました

A-roomのブログを更新して書いている想いを書きました。

ぜひご覧ください。

今までの経験を共有したい

私は、2012年度から様々な外国人相談センターに関わってきました。

現在は、専門家相談のコーディネーターとして、弁護士や精神科医、通訳のコーディネートをしています

今まで携わった相談センターでは、相談員、通訳、専門家、専門機関とやり取りをしながら、自分なりに試行錯誤で進めてきました。

一緒に仕事をする仲間それぞれが、自分の立場で、外国人の相談に一生懸命でした。何とかこの問題、この課題を解決に導くことができないか、と常に真剣に考えています。

そうして得た経験を自分だけのものにしておくのはもったいない… 

このブログが現場に携わる方にとって、何かのヒントになればうれしいと思い、書き始めました。

一人の経験を伝えることで、活かされる

今までコーディネーターとして仕事をしてきて、どの現場でも共通して感じることがあります。

それは、外国人相談事業は、様々な立場(相談員、コーディネーター、専門家(弁護士など)、専門機関)や協力者によって支えられていることです。

つまり、一人では本当に役に立つ相談センターは運営できず、チームで行っているということです。

言語を軸として対応をするセンターでは、広い分野の相談が持ち込まれます。

その窓口では、外国出身の相談員や、外国語を習得した日本出身者の相談員が相談対応をすることになりますが、言語の能力だけでなく、幅広い知識が必要とされます。

その中でも、外国籍の人が、日本に適法に滞在するための在留資格に関する知識は欠かせません。

労働する中で不利な状況に立たされたり、日本人配偶者との離婚により、在留資格に影響することがあります。

外国人が抱える生活や身分上の問題と、在留資格が絡み合うときには、様々なことを考慮にいれて相談対応をする必要があります。

本国の文化、習慣に精通している相談員や通訳から、相談者の背景を教えてもらうことで、言動に納得がいくときがあります。

また、DVや労働問題では、専門機関につなげることも必要になります。

複雑で難しい内容が含まれる相談の多くで、相談員や通訳の存在は欠かせず、かつ、専門家や専門機関が一つの相談に対して、協働する場面が発生します。

外国人相談は、相談員だけでも、専門家だけでもできません。

一人だけではできない相談対応が、多職種で連携することで成り立つのが外国人相談の特徴です。

私がコーディネータとして経験してきたことを伝えることで、一人の経験が他の現場で活かされる、そんなことがあればよいな、と思っています。

解決策を模索することは無駄ではない

外国人相談の事業が、自治体によっては、マイナーな分野になっていることがあります。

そうしたところでは、対応する人数や言語が少なく、心細さを感じている現場の方もいると思います。自分ではこうしたい、という思いはあるけれど、組織の壁に阻まれているケースもあるかもしれません。

それでも、その窓口に相談に来た外国人にとって、そこに助けを求めるのが一生に一度のことかもしれません。

そうしたら、できる範囲で尽くして方法を考えることで、次につながることがあると思います。

外部の機関や専門家につながることは、外国人相談の事業だけの問題ではなく、機関や専門家も視野を広げ、お互いが学ぶ機会となります。

このブログでは、様々な専門機関についても書いていこうと思っています。

最後に

外国人相談をやっていると、時には、法制度に阻まれて、理不尽だと感じることがあるかもしれません。

外国人相談の特殊なところは、外国籍ということで、在留資格で左右する場面が多くある、ということです。

以前、児童養護施設の事例で、卒園した青年が外国籍であったけれど、本人や職員の誰も在留資格の更新の必要性に気付かず、オーバーステイとなってしまった、というものでした。

日本で生まれ育ったその青年は、本来なら、日本で就職して自立を目指すはずが、在留資格を失ったことで、就労ができず、在留特別許可を申し出ている段階でした。

本人や施設の誰かが、在留資格のことに気づき、入管や外国人相談につながっていれば、と悔やまれます。

外国人相談の窓口は、まだまだ一般的に認知がされていません。が、本人が身近に相談できたり、専門機関やご近所さんが身近に紹介ができる存在であってほしいと思っています。

そのために、対応する相談員、専門家の方々の目に留まるような内容を綴り、読んでいただけるよう続けていきたいと思います。