<5> 外国人本人の代理で相談をされるケース

なぜ、代理相談をしてくるのか

外国人相談の対応をしていると、たまにあるのが、代理での相談です。

外国人ご本人が日本語が苦手で相談するのを躊躇していたり、ご本人が相談すること自体に期待をしていなかったり、あるいは、相談センターという物自体に信頼を置いていないことで、相談に至らなかったりします。

そこで、ご家族やお友達、支援者が本人に代わって相談センターに相談を持ち込むことになります。

まず、注意すること

私が関わってきた相談センターでは、「代理」と分かった時点で、大原則があります。それは、本当の事情やご本人がどうしたいかという意向は、本人しか分からない、ということを心にとめながら相談対応をすることです。

ご本人の問題解決に、代理での相談が入り口となることは大きな一歩ですし、ご本人にとって問題を心配している人がいるということは、心強い支えとなるでしょう。

ただ、相談を受ける側からすると、代理相談には不確定な部分が多く、本人が意思能力を示せる限り、本人からのアクションが欲しいのです。

また、ご本人が主体的に動き、納得のいく形で問題を解決しなければ、後々、問題がこじれることがあります。

問題を抱えた時、周囲のアドバイスや期待と、自分の思いが異なることはあります。

本人の意思を尊重する

よくあるのが、代理の人が説明する内容と、ご本人が把握している自分の事情が異なることです。

その在留資格に至った経緯や、本当に離婚をしたいのか、本当は、迷っているのかなど、微妙な気持ちの問題もあります。

状況によっては、周囲の人が強引に離れることを勧めることはあるでしょう。例えば、ご本人がDVを受けているケースは、ご本人が家に留まりたいという意思があっても、ご本人の安全に関わることです。ですが、緊急的な対応以外では、ご本人の人生は、ご本人が選択するものです。

ちょっと冷たいようですが、ご本人の意思を尊重することは、とても大切なことだと思っています。はたから見ていて、こうした方が良いのに、、、と思われることもあるかもしれません。

相談センターの相談員や支援者の中には、寄り添い「すぎた」結果、共倒れするケースが見られます。

大前提として、ご本人からの相談

代理相談で、相談のきっかけを作ってくれたことは、相談センターからすると、非常にありがたいです。

その延長線上に、ご本人からの相談をお願いすることで、問題への取り組みができます。

技能実習生の中には、電話で相談しようにも、ネット回線しか使えず、電話番号がない電話機しかない人もいます。そうした場合は、周囲の方に携帯電話を貸してくれるようお願いしたり、フリーダイヤルの場合は、公衆電話からであれば、10円を最初に入れれば無料でかけることができます。

そうしたことも難しく、緊急性を要する場合には、代理の方に、緊急的な対応方法を案内したり、ご本人らに聞き取ってほしい情報をお願いする方法となります。

代理相談の逆パターン

最後に、今回のテーマとは離れますが…

本当は自分のことだけれど、友達のことで相談です、と言って相談を持ち込まれることがあります。あくまでも推測ですが、話していると、そのお友達の事情に詳しすぎるんです。

自分のことというのが恥ずかしいのか、個人情報を聞かれると困ると思っていらっしゃるのか分かりませんが。

多くの相談を受ける相談センターでは、こうしたケースには、話の運び方や内容だけで、ピンときます。あ、ご自身のことだな、と。

話が込み入ってきて、途中で、「私は…」なんてポロっと言っちゃケースもありますね。

それでも、お友達のテイでこちらも案内するんですけど、ね(笑)

LINEのお友達登録をすると、A-roomの更新情報を受け取れます!

友だち追加

質問を募集しています

A-room では、外国人相談に携わる方や専門職(弁護士や社会福祉士等)からのご質問を募集しています。
全てのご質問にお答えできるわけではありませんが、できる限り、記事内でお答えします。

尚、質問者の個人情報は、記事内ではご紹介しません。