ブラジルが絡む渉外相続の手続

手続をサポート

ブラジルは日本と法律、制度が異なります。ブラジルの人と交渉が必要な時は、どのように話をすれば伝わりやすいのかなど、国民性や習慣を理解して対応した方がスムーズに話が進みます。

土地の名義変更のために遡って相続手続きを行おうとした時にはじめて、ブラジルに移民した遠い親族の存在が明らかとなることは少なくありません。

配偶者や子どもがいない人が亡くなった場合は、兄弟姉妹が相続人となり関係性が遠い親族が法定相続人となります。その兄弟姉妹も既に亡くなっている場合は、甥姪が相続人となる代襲相続が発生します。

ブラジルの国土は日本の22.5倍もあります。その広さゆえ、役所が日本に比べ物にならないほど遠いことが多くあります。

日本と異なる国民性としては、相続が絡む手続きで、自分の相続分の権利を主張することがしばしばあります。それは、対立をしたくて一方的に主張をしているわけではなく、当然の権利として主張している場合がほとんどでしょう。

そうした時には、感情的な問題に持っていかないよう、ブラジル側の親族の立場も踏まえて丁寧に説明する必要があります。

しかし、ブラジルの親族とはその距離の遠さや言葉が壁となるケースは多いでしょう。

アオヤギ事務所では行政書士がブラジルの親族に直接対応し、ブラジルにいる相続人とポルトガル語で連絡を取るなど、相続手続きをサポートしています。

業務実績は「アオヤギ・ブログ」に掲載しています 業務実績一覧

ポルトガル語と日本語の翻訳

日本の法務局で相続登記の為に必要な書類は、日本語で提出する必要があります。
一方、ブラジルに移民した親族やその子孫が日本語を理解しない場合、ポルトガル語で説明を行ったり、ブラジルの公証役場でポルトガル語に翻訳した遺産分割協議書にサイン証明を受けることになります。
そのため、日本語で作成した書類をいったんポルトガル語に翻訳してブラジルで手続を行なった後、日本の法務局に提出するために再度日本語に翻訳する作業が必要です。
アオヤギ事務所では、行政書士自身がポルトガル語の翻訳を行いますので、法律専門の事務所様にも安心してご依頼を頂いております。

  1. 遺産分割協議書、遺産分割協議証明書
  2. サイン証明(署名認証、サイン認証)
  3. 出生証明書、婚姻証明書、死亡証明書
  4. 裁判書への提出書類
  5. 宣誓書
  6. 相続分譲渡証明書
  7. 不動産売買契約書
  8. 登記・所有権、持分移転関連書類
  9. 委任状
  10. 身分証明書類

ブラジルの親族の調査

ブラジルに移住した親族の行方が分からなかったり、名前は分かるが連絡手段がない、というケースは日本にいる相続人にとっては大変困った状況です。
行方不明の方が日本国籍者の場合は、まずは外務省経由で、在外邦人の所在調査を行う事をお勧めします。
外務省 在外邦人の所在調査
そこで住所が判明すれば、手紙を送るなどして、先方の反応を確認することができます。ただ、外務省経由の所在調査はある程度の日数を要します(数か月)。また、調査の対象は日本国籍者に限られます。
ですので、並行して別の方法で探すことを検討した方が良いかもしれません。
ブラジルは、日本と異なり、出生証明書が第三者でも取得できるなど、個人情報の規制が緩やかです。探している相続人のお名前や生年月日から情報を得ることができる場合があります。
また、ウェブサイト上で検索して、SNSの情報が判明して、相続人やご子息と連絡が取れるようになることがあります。
アオヤギ事務所では、当事務所ではブラジルの提携先と協力してポルトガル語や国の制度が壁となって思うように出来なかった調査を行い、できるだけ早く相続手続が確実に進むよう全力を尽くします。

出生証明書や死亡証明書の取得代行

ブラジルは日本とは異なり、第三者による証明書の取得が可能です。
ですので、ブラジルに取得してもらえる親戚や友人がいない場合や、弁護士事務所、司法書士事務所が相続手続の為に証明書を必要とした場合など、当事務所で代わりに取得することが可能です。
取得をご依頼の際、証明書のコピーがあればそこに記載されている情報を元に取得できますが、証明書のコピーもない場合は、登記された登記所の名前や父母の氏名、本人の生年月日などにより探し出せることもあります。

  1. 出生証明書
  2. 死亡証明書
  3. 婚姻証明書
  4. 離婚注記付 婚姻証明書
  5. 他、ブラジルの登記所での転記も承ります

料金の目安

下記の金額は目安です。翻訳のお見積もりは、当事務所 info@officeaoyagi.com にスキャンした書類をお送りいただくか、コピーを郵送ください。

手続きに関しては、› お問合せ からご相談ください。メールでのご相談は無料です。

ご相談 メール・電話:無料
面談:5,000円
書類の翻訳 日本語⇔ポルトガル語 7,000円~
出生証明書の取得 25,000円~
相続人の調査 50,000円~

渉外相続の準拠法

日本に住む日本国籍の方が亡くなった場合、日本の法律が適用されます。

法の適用に関する通則法(通則法)36条

第三十六条  相続は、被相続人の本国法による。

必要書類

日本の法務局や裁判所で最終的に行う手続きは一般的な相続案件と変わりません。
ただし、日本側の手続きに対して、ブラジル側で揃えることができる証明書や書類、また言語がが異なるため、検討が必要です。
ブラジルは、日本と制度や社会システムが日本と異なります。例えば、身分関係を証明する書類が戸籍ではなく、出生証明書や婚姻証明書、死亡証明書になることです。ブラジルに住む日系人の相続人に日本の相続手続きについて説明し、日本語で記載された遺産分割協議証明書などをポルトガル語に翻訳することも必要になります。

また、ブラジルの相続人に、印鑑証明の代わりに現地の公証役場や在ブラジル領事館でサイン証明を行ってもらうことになります。

ブラジルでの代襲相続

ブラジルの相続人が亡くなって代襲相続が発生している場合で、亡くなっている相続人がブラジル国籍者のときは、通則法36条により準拠法はブラジルとなります。
ブラジルの相続順位は民法で定められています。2002年に現行の新民法が制定され、2003年1月11日に施行されました。
この新民法より前に相続が開始された場合は、1916年制定の旧民法を適用することになります。新民法と旧民法で法定相続の順位が異なるため、検討が必要です。

ブラジル旧民法 - 1916年1月1日制定 法令3071 → 2003年1月11日の新民法施行時に廃止

1603条 法定相続は次の順位で決定される。
第1順位 直系卑属
第2順位 直系尊属
第3順位 生存配偶者
第4順位 傍系血族
第5順位 州、連邦府又は、国

ブラジル新民法 - 2003年1月11日施行 法令10406

1829条 法定相続は次の順位で決定される。
第1順位 生存配偶者と直系卑属
第2順位 生存配偶者と直系尊属
第3順位 生存配偶者
第4順位 傍系血族
第5順位 州、連邦府又は、国

関係法令

  1. 法の適用に関する通則法 - 平成十八年法律第七十八号。法例(明治三十一年法律第十号)の全部を改正
  2. ブラジル合衆国 旧民法 - 1916年1月1日制定 法令3071。2003年1月11日の新民法施行時に廃止
  3. ブラジル連邦共和国 現民法 - 2002年1月10日制定、2003年1月11日施行 法令10406
  4. ブラジル民法施行法(国際私法) - 1942年9月4日制定 法令4657
  5. ブラジル離婚法(夫婦関係及び婚姻の解消とその効果、諸手続き、その他措置に関する規律) - 1978年12月26日制定、1978年12月16日施行 法令6515